風水2004年の市場予測(2003年9月14日更新)

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風水による予想作成者:古川令治fuusui@ha.bekkoame.ne.jp

2004年より、風水新時代、下元八運時代がスタートする。

風水180年サイクルでの下元八運時代だ。下元八運時代は、2023年まで続く。加えて、風水540年サイクルでも下元時代に分類されることから、下元の風水の効果が倍増する時代に、生きているといえる。風水下元八運は、艮(ゴ ン)の卦(ケ)を持つ。 艮の卦が持つシンボルは、次のとおり。

方向=東北
物質=土属
人物=三男、少年
仕事=公務員、教員、農業、機械工業
行動=猜疑、慎重、忍耐、安定、停滞
身体=手の部分
動物=犬
自然=山
徳=倹約

艮の持つシンボルから、2004年〜2023年までの風水下元七運時代は、あらゆる出来事が安定又は停滞の道を歩む。日本が経済運営を引き続き失敗した場合は、20年間続く、長期停滞に入り、下降線を歩む。2007年には、国と地方を合わせた債務残高はGDPの2倍以上となろう。欧米先進諸国の3倍から4倍の水準となり、中進国、後進国の水準で定着。IMF管理、国債暴落、という恐ろしい事態に陥る。

日本の個別企業を見た場合、2003年までの下元七運時代の崩壊のなかから生まれた再生を掴んだケースでは、下元八運時代初期に企業の安定を確保する。しかし、下元八運時代の後半からは停滞の影響が強まる。

下元八運時代は、安定と停滞の時代である。この時代を生きる上でのポイントは、風水の持つ「八」の意義に従うことである。

「八」は、旺気を示す。「八の朝気」が勃々(ボ ツボ ツ)と生長力と希望をもたす。「八」は艮(ゴ ン)の卦(ケ)に属し、「土」をシンボルとする。

下元八運のシンボル「土」と下元七運のシンボル「金」は、五行相生の関係にある。お互いの相性はよく、大きなプラスの相乗効果をもつ。

下元七運時代の潮流に乗れた人は、相乗効果の下、下元八運時代の安定を手に入れることができる。下元七運時代の潮流とは、破壊と再生である。

経営不振の企業に勤めるサラリーマン、リストラ対象のサラリーマンは、今が退職の絶好の機会である。起業の破綻、崩壊を経験したサラリーマンは、自らが起業家として新しいビジネスにチャレンジすることを薦める。

風水では、風水の理論と実証を通じて、時代の流れを読み、市場の予測、企業経営の予言をすることができる。

(1).為替相場の予測

円相場を決定する要因は、経常収支・金利水準・政治経済情勢の三点。日本の場合、自国の金利水準と政治情勢が円相場に大きな影響を及ぼすケースは稀だ。寧ろ、米国の金利水準やアジアの政治情勢が円相場に影響を及ぼす。北朝鮮問題は、時代の流れの中で、安定へと向かう。為替相場の安定にはプラスとなる。

1984年に下元七運時代が始まった当時の円・ドル相場は、1ドル240円だった。1995年度は、瞬間値で1ドル80円を切る状態となった。下元七運時代(1984年〜2003年)は、悦楽・破壊・再建設の過程を歩む。下元時代の破壊のピーク時に、ドルは、3分1の下落を示した。

2004年は、破壊から再建設の過程を経て安定段階にはいる。3分の1まで下落したドルは、1997年度に、平均為替レートで2分の1(120円)まで戻した。2004年夏までは、信用不安からの回復により、為替レートは、引き続き、1ドル120円前後で推移するであろう。

(2).金利と株価の変動予測

金利水準を決定する最大の要因は、名目経済成長率だ。下元七運時代は、1984年から2003年である。下元八運時代の初期が「快楽」の時代であった。中期は「破壊」となり、後期は「再建設」となった。

「シンボル悦楽」の過程では、平均6%を越える名目GDPを達成した。金利水準は、短期プライムレートが、平均5%で推移した。バブル経済は絶頂期で、平均株価は、38,915円に達した。

しかし、下元七運中期以降の「シンボル破壊」の過程(1991年〜1996年)に入り名目成長率は急降下した。6カ月LIBOR等の市場金利もも8%前後から、0%台に下がった。株価も、10,000円を割り込み、ピーク時の3分の1以下に下がった。

2004年からは、下元八運初期の「シンボル安定」の過程に入る。しかし、540年サイクルの下元時代でもあり、ダブル下元時代の不安定な風水の影響が出る懸念もある。

「シンボル安定」の初年度にあたる2004年には、安定した円相場の享受を受ける。増益を確保した輸入企業と、海外拠点での生産体制を築いたづいた輸出型企業の増益が、ダブル効果として顕れる。株式市場は上昇に転じる。

一端、株価は湾岸戦争前の水準である28,000円の回復は困難なものの、2004年中には15,000円を越え、2006年には、ピーク時の2分1である19,000円を越え、20,000円台を目指すと期待できる。短期プライムレートは、2%以上を目指すだろう。

(3).産業と個人消費動向の予測

個人消費は、「下元7運前半(1984年〜1993年)悦楽」の段階で最高潮に達した自動車を初めとした耐久消費財の売上は記録的な数字を示した。しかし、破壊の段階に入ると共に、消費者のマインドは急速に萎んだ。急速な円高も加わったことから、海外からの安価な商品が流入し、価格破壊が生まれた。流通業は、消費マインド低下と価格破壊のダブルパンチを受けた。この結果、百貨店売上高は、前年比マイナスが何年も続く事態に陥った。

2004年からは、破壊、再建設から安定に移行する段階で、価格破壊の勢いも落ち着く婦人服や紳士服の価格も下げ止まりから上昇に転じる。

価格破壊に対しての消費者の結論は、「安かろう悪かろう」タイプの商品は購入しないということだ。「安価で高品質」な価格破壊型商品のみが、生き残れることを証明した。

2004年に入ると、旧タイプにおける企業の低所得サラリーマン(クラーク)と、日産等の新タイプ企業における高所得オフィサーに二極化する。米国に近い資本主義経済の姿が実現する。年功序列・終身雇用に支えられた中流層は消滅。貧富の差が拡大し、個人消費に、跛行性(ハコウセイ)が見られることとなる。

このような個人消費の跛行性(ハコウセイ)を的確にとらえたデパートやチェーンストアのみが勝ち組として生き残ることとなる。

ブロードバンドによるインターネットのブームが爆発する。消費者にとって格安で常時接続できる制度が普及する時に爆発が起こる。Eビジネスが日本の基幹産業として成長を開始する。

この時代には、マイクロソフトの支配が変化をはじめる可能性がある。リナックス、トロン、フリーBSDを標準装備したシステムが主流になる可能性があります。基本ソフトが無料となるシステムは、多くの企業や個人のニーズに応えることとなる。高価なソフトでバージョンアップの度に、更に、高価な費用を要求する現在の独占状態は、風水下元八運時代の安定の意義にはマッチしない。

風水下元の風は、新しい技術を生む。2004年に入ると、鉄腕アトムの夢を実現するようなロボットの本格的な普及がはじまる。2010年には、ロボットと会話が簡単にできるようになる。現在のパソコンではなく、プレステ2のような簡単な端末により、動物との会話もできるようになる。消費者に支持された安価で高品質なロボット普及率が20%を越える。消費者に支持された新しい技術革新ブームが到来すると予言する。



風水三元九運と2003年迄の七運時代」

今年末までは、風水180年サイクルでの下元七運時代である。風水下元七運は、兌(ダ)の卦(ケ)を持ち、次のようなシンボルがある。

方向=西
物質=金属
人物=三女
仕事=レジャー業・タレント業・風俗業・宗教家
行動=無邪気・説話・悦楽・破壊・再建設
身体=口の部分
動物=羊
自然=沢
徳=悦び

兌の持つシンボルから、1984年〜2003年までの風水下元七運時代は、あらゆる出
来事が旺盛になる反面、反動としての崩壊が進むタイミングと、理解できる。

下元七運時代、1984年〜2003年の世界の情勢を見た場合、「人物=少女」を象徴する女性の政権担当者が、現れた。女性の社会進出も増えた。

「行動=宗教家」を象徴する宗教が人気を呼んだ。道を外れたカルト教団による破壊活動や宗教が原因となる戦争がみられた。

「行動=レジャー業」を象徴する娯楽事業の発展は目ざましく、米国では、カジノ事業が大成功をおさめた。今や世界最大のホテルは、ラスベガスに集中している。不動産事業で倒産状態に陥った米国投資家が、カジノ事業の成功で復活するような事例もある。日本の競馬やパチンコの人気も強い。

「行動=破壊・再建設」を象徴するソ連邦の崩壊、アフガン戦争、米国での大規模なテロリストによる破壊、イラク戦争等がおこった。日本では、大きな震災も起こった。 

過去の歴史をみても、紀元907年(下元七運)、唐王朝が滅亡した。その後、下元八運下元九運時代を通し、53年間の五代十国時代の混乱が続いた。上元一運の新しい180年サイクルの時代に、宋が、ようやく中国を統一した。

日本では、1638年(下元七運)に、島原の乱が発生し、4万人もの殉教者がでた。

西洋では、1804年(下元七運)に、ナポレオンが皇帝に即位し、ナポレオンブームが
到来した。しかし、1814年(下元七運)には、ナポレオンは退位し、エルバ島に流された。バブル崩壊のごとくナポレオンのブームは去った。

2003年までの下元七運時代は、破壊と再建設が大きなシンボルとして続いた。日本にとっては、地震等の天災に加え、経済の崩壊の影響は巨大であった。北海度拓殖銀行、三洋証券、山一証券、日本長期信用銀行、日本債券信用銀行と、巨大な金融機関が次々と破綻や国有化の道を歩んだ。

日本経済の長期低迷により、日本財政赤字が長期化し、国、地方を合わせた債務残高はGDPの1.5倍に達しようとしている。英国0.5倍、ドイツ0.6倍、米国0.6倍、イタリア1.0倍である。既に、先進国の水準からは逸脱し、中進国、後進国の水準に落ちようとしている。

ムーディーズ、S&P、フィッチ等の海外の格付機関が、日本国債をハンガリー、クロアチア、ボツワナ、チリと同水準と評価するまでに至っている。日本がODAで支援している国々に笑われてしまうような悲惨な状況にある。

日本は、下元七運時代に到来した破壊の潮流のなかで、再生の芽を自ら積みとってしまった結果といえる。欧州が通貨統合に向けて、徹底した構造改革を実施し、再生を実現したのに対し、日本は、金融緩和、構造改革のタイミングを逸してしまった。

日本にとっての下元七運時代は、経済運営では、大失態の時代といえる。政財界の一部には、今現在でも、30兆円の追加公共投資等の放漫財政支出を主張する声がある。時代の潮流を読めない鎖国、封建民族の意見に聞こえてならない。